ハウスクリーニングでは、どんなに注意していても思いがけない事故が生じることがあります。レンジフードやエアコンの清掃では、漏電や部品の破損などの事故が多いですが、中でも多い事故は水が関係するものです。万が一事故が起きた場合は、すぐに修理や弁償をしなければなりません。時にはかなりの額を負担しなければならないケースもあるでしょう。
またクリーニング中に物が落ちてきて、依頼者にケガをさせてしまうこともあります。もちろんこの場合も治療費を支払う義務があり、場合によってはかなりの額がかかるでしょう。
そのため損害責任保険は、起業や開業時から必ず加入しておいてください。特に請負業者賠償責任保険と生産物賠償責任保険は必須です。保険加入の有無は、お店の信頼にも関わります。ホームページに保険に加入をしていることを掲載すれば、お客様も安心してハウスクリーニングを任せられますので、集客や他社との差別化にも繋がります。
どれだけ慎重にクリーニングを行っていても、家の壁や床を傷つけてしまったり破損したりしてしまうなどのトラブルは完全に0ではありません。
そのため個人・不動産をメインに仕事をする場合、万が一のトラブルに備えて損害保険の対物賠償に加入しておくのがベストでしょう。
一般的に個人や不動産を中心としたハウスクリーニングでは、エアコンやレンジといった電化製品に対する損害がほとんどです。これらのトラブルは、1事故あたり100万円程度もあれば十分なので、上記の保険加入で賄えます。
ただどんな事故が起きても良いように、自己や他者への範囲も考えるのも良いでしょう。高所からの落下などは被害が大きくなる可能性があるので、考慮しておいて損はありません。
店舗や業者向けに仕事をする場合、損害保険や労災保険に加入しておくと良いでしょう。床や壁、備品などを傷付けてしまった場合の損害額は、一般家庭とは比べ物になりません。特に高額な商品などを陳列している店舗などで仕事をする際には、必ず加入しておきたいものです。
また外壁のクリーニングなどを行っている場合、高所での作業が多くなる可能性があります。こちらも一軒家などとは比べ物にならない高さになるため、万が一のことを考えると労災には入っておいた方が良いでしょう。
損害保険・労災保険共に、1事故に対して1,000万円くらいまで保険が下りるようにしておきましょう。このくらいであれば、比較的高価な物の破損や大きなケガでも対処可能です。
建築・不動産向けの仕事をする場合、他よりもはるかに高価な物に接する機会や危険な場所に遭遇する機会が多いでしょう。「店舗や業者向けの仕事とそこまで変わらないのでは?」と思っていると、万が一の事態が発生した時に困ってしまうかもしれません。
そのため建築・不動産向けの仕事をする場合は、保険の範囲や額を最も大きくしておくのが良いです。損害保険も労災保険も1事故に対して1,000万円程度であれば、自分の身を守るのに適しています。
もちろんグレードの高い保険は、その分支払う額も高くなります。ただいつ何時どのようなトラブルが発生するかは予測不能なので、加入していて間違いはありません。労災は事業所単位で加入するものなので、従業員を抱えている場合はその人の健康や生活を守るためにも加入しておきましょう。
損保ジャパン日本興亜には、ハウスクリーニング業に必要な保障をパッケージ化した商賠繫盛プランがあります。万が一賠償事故が発生した場合、被害者への賠償金や訴訟費用などを支払ってくれるサービスです。
建物や設備の破損や自己・他社のケガなど、ハウスクリーニングにおける様々なトラブルに対応しています。火災による建物所有者への賠償保険についてはオプションとなっていますが、ハウスクリーニング業において特別必要とするものではないため、保険料を抑えられるといったメリットにもなるでしょう。
三井住友海上では、ビジネスプロテクターという企業総合賠償責任保険を用意しています。製造業から販売業、サービス業といった様々な業種のリスクに幅広く対応したプランです。賠償事故が発生した場合、損害賠償金やその他の費用をしっかり保証してくれます。
このプラン1つに必要な保険が全て揃っているため、契約手続きも簡単ですし、補償の重複や加入漏れの心配もいりません。
またベーシックプランとプレミアムプランの2種類があり、自分にぴったりのサービスが見つかります。
一口に賠償責任保険といっても提供している会社はたくさんあり、どこと契約したら良いか悩む人も多いでしょう。保険会社のほとんどは、賠償責任保険単体で加入するよりも何等かの保険の特約に入った方がお得となっています。また会社によってプランや料金も異なり、比較対象が多すぎで頭を悩ませることも少なくありません。
ただ面倒だからといって加入を後回しにするのは控えましょう。ハウスクリーニングでは、ベテランよりも起業したばかりの人の方が事故を起こしやすいです。特に家電製品の部品損傷は起こりやすいため、起業時から保険加入をしておくのをおすすめします。
フランチャイズの本部によっては、保険についてもサポートしてくれるところがあります。加入先に迷っている人や、自分で探すのが難しい人は要チェックです。
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