ハウスクリーニングには、さまざまな業務内容があります。大きく分類すると「個人宅」「アパート・マンションなどの賃貸物件」「オフィス・店舗」の3つです。依頼元によって、業務内容が変わってくるのでそれぞれの特徴を確認してみましょう。
個人宅を対象とするハウスクリーニング業務では、エアコン内部や換気扇など個人で掃除するのが難しい場所を中心にキレイにしていきます。
家主がエアコンを掃除するときは、外側を拭いたりフィルターを取り外して洗ったりして、終わらせることがほとんどです。
しかし内部を掃除しないで長年使用されているエアコンは、ほこりやハウスダストが溜まっていたりカビが繁殖したりしている可能性があります。エアコン使用時に嫌なニオイを感じたときは、汚れやカビの死骸が溜まっているサインなので要注意です。
ハウスクリーニングでは、なかなか掃除がしにくいエアコン内部を洗浄していきます。大量の水を使って汚れやカビを落とす高圧洗浄をしたうえで、カビがつきにくいように防カビ材のコーティングをして、清潔な状態へと導きます。依頼によっては、エアコン本体と同じタイミングで室外機の清掃を行う場合もあります。
掃除の際には汚れが部屋に飛び散らないように、エアコン周りを養生することも大切です。また、エアコンの羽や熱交換気部分など取扱いを慎重に行なわなければならない部分もあるので、機械に対するある程度の知識やスキルが必要となります。
トイレは、日常的に掃除している方が多い箇所だと思います。では、どういうときにトイレクリーニングの依頼が来るかというと「市販の洗剤を使っても汚れが落とせないとき」にきます。
トイレ掃除を怠っていると、水あかや黄ばみ、尿石が付いてきて次第に固まってしまいます。長期間、黄ばみや尿石を放っておくと、どんなに頑張っても汚れがまったくとれない状態になってしまうのです。
ハウスクリーニングでは、分解力が強い特殊な洗剤を使って、トイレについている頑固な汚れを落としていきます。便器やタンクだけでなく、床や換気扇、ウォシュレットのノイズ部分なども含めたトイレ室全体の掃除を行ないます。
ハウスクリーニングの換気扇掃除では、パーツを全部分解してから漬け置き洗浄をしたり、外れない部分にスチーム洗浄を行ったりします。換気扇掃除は、依頼者の方から「前の状態と見違えるくらいピカピカになった」と驚かれることが多いサービスです。
油がこびりついてベタベタに汚れている状態で換気扇を使い続けると、換気扇についた油にほこりが付着してきます。そのまま使用し続けるとファンの回転に影響が出てしまいます。
油とほこりがまとわりついた状態だと軽く拭いたくらいで汚れは落ちないので、換気扇は家の中でキレイにする難易度が高い箇所の1つだといえるでしょう。ハウスクリーニングのプロにとって、腕の見せ所でもあります。
オーナーが所有しているアパートやマンションなどのクリーニングを行います。アパート・マンションに住んでいる人の依頼と言うよりも、住んでいた人の退去後に次の入居者のためにオーナーがクリーニングを依頼することが多いようです。
リフォーム現場や建築現場でよく耳にする養生という単語。保護したい部分を、ビニールシートや紙、プラスチックケースなどでおおうことを養生と呼びます。
ハウスクリーニングでも、養生を行う場面は多くあります。ぶつかっても傷つけないようにしたり、他の箇所に水や汚れがかからないようにしたりするためです。床にワックスをかけるときにも、床と壁の境目付近にマスキングテープを使って養生していきます。
ハウスクリーニングのほかに塗装を行っている場合は、ペンキが周囲につかないように、テープやビニールシートを使って広い範囲を覆っていきます。
ほうきとちりとりを使って、部屋全体の掃き掃除を行います。日常的な掃き掃除との違いは、「部屋探しをしている人」が住みたいと思える部屋になっているかどうかが大切なポイントになります。
内覧者が来たときに、部屋の隅にほこりが貯まっていたり掃除をし忘れた場所があったりすると、当然ですが印象が悪くなってしまいます。
なので、掃き掃除をするときには、ごみやほこりが落ちていないかを確認しながら、全体を念入りにチェックしなければなりません。
また、風が強い日に換気をすると、土やほこりが入ってくるので、窓を開けるタイミングにも気を付けたいところです。その他の業務をするときも同様で、極力ごみや汚れを持ち込まないようにする工夫が必要です。
フローリングは、ワックスがけをしてコーティングをすることで、傷がつきにくくなります。それだけでなく、ツヤで部屋が明るくなったり掃除がしやすくなったりする効果も得られます。ハウスクリーニングでは、質の高い床ワックス仕上げが求められます。
ワックスをかけたときに、髪の毛やほこりを取り込んでしまうと、コーティングの見栄えが悪くなります。まずは、フロアワイパーや掃除機で、乾いている状態のゴミを除去。次に、水拭きで汚れを拭いてから、しっかりと乾燥させます。
汚れがついている古いワックスの上から新しいワックスを塗ると、仕上がりが本来の状態よりも黒っぽくなってしまいます。古いワックスを剥がし切ってから、新しいワックスを塗ることで、仕上がりがきれいになります。
ワックスがけをするときは、ワックスが均等になるように塗っていきます。ワックスの量が多いと、ムラができやすいのである程度の技術力が必要です。薄く塗るイメージで、一方向に動かしながらワックスを掛けていきます。
窓をキレイに拭く作業は、意外と難しいものです。慣れていない人が窓を拭くと、拭く前よりも汚れて見えるような仕上がりになってしまうこともあります。ハウスクリーニングでは、掃除のプロとして、キレイに窓を拭き上げなくてはなりません。
窓の汚れは外側と内側で質が異なってきます。外側の汚れは砂ぼこりや排気ガスなどで、内側の汚れは手アカや室内のほこり、ヤニなどです。それらを、専用洗剤やマイクロファイバークロス、スクイジー(窓ガラス掃除用のT型のワイパー)を使って、キレイに落としていきます。
ガラス部分のほかには、汚れがついたり貯まったりしやすい網戸や窓枠の洗浄も行っていきます。
ハウスクリーニングで出番が多い道具のひとつである掃除機。ほこりや髪の毛などの細かいゴミを、吸い取っていきます。空室クリーニングでは、通常の掃除のほかに、ワックスがけをするときにも掃除機の出番が訪れます。
掃除機は、かけ忘れている箇所がないように丁寧にかけていきます。掃除機を使うときに意識する点は、「手前に引いたときに吸引力が増す」構造になっていることです。奥から手前に引くように使うと、ゴミやほこりがより吸い取りやすくなります。
ハウスクリーニングには「ハウス」という言葉が使われていますが、企業からの依頼も数多くきます。オフィスや店舗の清掃のほかに、ホテル・旅館の客室、学校内を掃除する場合もあります。
オフィスは、定期的な掃除を必要とする箇所が多くあります。規模や使用している人数によっては、個人宅の何倍も掃除に労力を使うケースもあるでしょう。
定期的な掃除が必要な箇所は、エアコンや照明、トイレ、ガラスなどです。オフィスの床は、カーペットかハードフロアのどちらかになります。掃除をするときは、床の素材によって、使用する機器や方法が変わってきます。
取引相手やお客様が訪れる機会が多い会社では、オフィスの清潔さはとても重要です。汚れているオフィスは、取引相手やお客様に不信感を与えかねません。逆に、清潔感のあるキレイなオフィスは、訪問者に好印象を与えるので、ビジネスの発展につながる可能性もあります。
企業のオフィス清掃を行うときは、その点を踏まえて丁寧な掃除を心掛ける意識が大切です。
街には、飲食店やアパレルショップ、美容室、学習塾などの色々な業種の店舗があります。基本的には、自社のスタッフで業務から掃除までを一貫して行う店舗が多いです。ですが、人が足りなかったり忙しかったりするときは、掃除にまで手が行き届かない状況が起こります。
そんなときに、ハウスクリーニング業者に掃除の依頼がきます。店舗側が閉店後の清掃を希望する場合は、都合の良い時間帯に合わせて清掃を行います。
清掃内容は、業種によって変わってきます。その中でも、業種を問わずに依頼が多いのが、エアコンや床、水回りなどの清掃です。
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